皆様こんにちは。理学療法士の西澤です。今回は、消しゴムで上手く文字を消せないといったお子への支援の一例(療育プリント)をご紹介いたします。
●療育プリント「消しゴムスクラッチ」
・複数の円の一部に、薄い色で書かれたイラストを入れます。
・すべての円を鉛筆で塗りつぶします
・塗りつぶした円を、消しゴムで消してイラストを探します。

消しゴムを上手に消すためには、適切な力加減の調節が必要です。しかし、学習中に「きれいに消そうね。」とお子様に声をかけてもなかなか実行できない場合も多いかと思います。
学習中に消しゴムを使う場面を思い返してみてください。きっと、文字の書き間違いや、回答そのもののミスを訂正をする場面がほとんどだと思います。このような場面でばかり消しゴムの練習を行うと、「書き間違えた」+「消し方を指摘された」と2つのネガティブな事実が重なってしまいます。そのような場合には、お子様が練習に意欲的に参加することが通常以上に難しくなります。
今回使用した療育プリントは、宝くじのような遊びの要素を加えることで、「消しゴムを使う」=「嫌なこと、面倒くさいこと」といったネガティブなイメージを払しょくしながら取り組むことができます。以下に画像を添付しますので、よろしければご家庭や学校などでご活用ください。
