皆様こんにちは。
今回は、当事業所で行っている靴ひも結びの練習の様子をお伝えいたします。
●キットを使用した練習
ひも結びやその他の生活トレーニングの練習ができる専用のキットを用いて練習を行います。はじめはひもや他のパーツに触り、キットに慣れるところからスタートします。

練習では「靴ひも結び」という一つの動作を、ひもを1本ずつつまんで持つ。→交差させる。→輪に通す。→2本のひもをゆっくり引っ張る。のように各段階に細かく分けてどの部分が苦手なのかを観察し、そこを少しずつ練習していきます。


●実物を使用した練習
実際の靴(ご本人のもの または 練習用スニーカー)を使って練習を行います。
実物を使った練習では、結ぶときの姿勢や目線がキットでの練習時と異なるため、違った課題が見つかる場合があります。これらの課題を解消するためのトレーニングも平行して行い、動作の獲得につなげていきます。
練習の際には、「どうせ出来ない」「難しそう」という先入観から、取り掛かることが難しいお子様も何名かおられました。しかし、動作の段階を細かく分けて「今日は○○まで頑張ろう」と活動の目標や終了の目安を前もって伝えることで、少しずつ取り掛かれるようになりました。
ただ動作を獲得するだけでなく、お子様自身が「一人で出来て嬉しい!」「頑張ってよかった!」と身をもって達成感を得られるような支援を大切にしています。
