皆様こんにちは。理学療法士の西澤です。本日は、当事業所で実施したデュアルタスクトレーニングをご紹介いたします。
●デュアルタスクトレーニングとは?
2つ以上の課題を同時に行うトレーニングです。発達に特性のある方は、2つの課題を同時に行うことを苦手とする場合がしばしば見られます。本トレーニングでは、あえて2つの課題を同時に行うことで、ワーキングメモリ(一定時間何かを覚えておく)や身体の協調性(適切な力加減や動きの大きさで身体を動かす)などの発達を促します。
●実施例
準備: ①テープを十字に貼って4つのスペースを作り、それぞれ1~4の数字を割り振る。
②両足立ち、片足立ちの絵の描かれたカードを1種類ずつ用意する。
③子どもを十字のテープの中心に立たせる。
※マスキングテープを使用すれば、終わった後にテープの跡が残りにくいです。


方法: ①1~4の数字を言いながら、両足立ち/片足立ちいずれかのカードを子どもに見せる。
②子どもは言われた数字のマスにジャンプし、カードで指定されたポーズで着地する。
③数字やカードをランダムにして繰り返し行う。
このトレーニングでは、耳から聞いた情報と目で見た情報を頭の中で素早く処理しながら、行動に移す能力が問われます。また、様々な姿勢で着地して姿勢を保持することは、バランス能力の強化にも繋がります。
当施設で使ったカードの絵を以下に添付しますので、よろしければ保存してご活用ください。
